HTS 税率の上書き:WMS 設定での手動税率上書き
最終更新 2026-10-22
HTS コードの標準税率が実際の税率と合わない場合、WMS 設定で手動の上書きを追加できます。Landed Cost 計算では USITC 週次同期と内蔵テーブルより優先されます。
Landed Cost の計算には商品ごとに関税率が必要で、通常は Docklify が自動で引きます。しかし税率は変わり、判断も分かれ、通関業者が実際に使う税率が分かっている場合もあります。そのための機能が WMS → 設定 → HTS 税率の上書き(/wms/settings/hts-overrides)です。HTS コードに自分の税率を固定でき、以降そのコードに当たる Landed Cost 計算では必ずその税率が先に使われます。別表管理も事後の手調整も不要です。
税率の決まり方:3 段階の優先順位#
| 優先順位 | ソース | 意味 |
|---|---|---|
| 1(最優先) | このページの手動上書き | HTS コードに固定した税率がそのまま使われます。 |
| 2 | USITC 週次同期 | 米国の公式税率表で毎週更新。上書きがない場合に使われます。 |
| 3 | 内蔵の常用テーブル | 同期対象外コードのフォールバックです。 |
平たく言うと、上書きが効くのはその HTS コードだけ、かつ自社だけです。他のコードは従来どおり USITC 同期か内蔵テーブルに従い、Landed Cost 計算機も発注書の試算も上書きを自動で使います。別途オンにするスイッチはありません。
ステップ 1:上書きを追加#
- WMS → 設定 → HTS 税率の上書きを開きます。一覧には既存の上書き(HTS コード、税率、備考、更新日時)が表示されます。
- 右上の「追加」をクリックします。
- HTS コードを入力します。ドット・ハイフン・空白は自動で除去されます(9403.60 → 940360)。
- 税率はパーセントで入力します:15 は 15% の意味です。0 から 100 の間で入力してください。
- この税率の根拠(裁定や通関業者の助言など)を備考に書いておくと、後で見る人が助かります。「保存」をクリックします。
- 保存した時点で有効です。そのコードの次回 Landed Cost 計算から使われます。
- 一覧では税率は小数 2 桁のパーセント表示です。保存値 0.25 は 25.00% と表示されます。
- 商品にどの HTS コードが合うか分からない場合は、先に Customs → HTS 分類で調べてから、ここで税率を固定してください。
ステップ 2:上書きを編集#
- WMS → 設定 → HTS 税率の上書きの一覧で対象行を見つけ、「編集」をクリックします。
- HTS コード、税率、備考を変更して「保存」します。行の更新日時が更新されるので、いつ変更したか分かります。
ステップ 3:不要になった上書きを削除#
行の「削除」をクリックして確認します。削除は「税率を 0 にする」ことではありません。そのコードは直ちに次のレベル(USITC 週次同期の税率、なければ内蔵テーブル)に戻り、次回計算から適用されます。
上書きは公式テーブルに静かに優先する強力な仕組みです。一覧は短く、備考は正確に保ってください。一時的な裁定のために固定した税率は、効力がなくなったら削除し、将来の Landed Cost に静かに影響し続けないようにしましょう。
一覧をきれいに保つ#
- 税率が変わったら、そのコードの既存行を編集してください。似た行を積み重ねるより一覧が読みやすく、最新の意図が明確になります。
- 備考は証憑のように書きましょう:誰が、根拠は何か、いつからか。「通関業者 2026-09 確認」は「仮」よりずっと長持ちします。
- 追加・変更後は、影響する商品 1 件で Landed Cost 計算機を再計算し、関税の行に固定した税率が出るか確認してください。
この記事で使った Docklify 機能#
- WMS → 設定 → HTS 税率の上書き(/wms/settings/hts-overrides):コードごとの税率上書きの追加・編集・削除、備考つき
- Landed Cost 計算機(Utilities):関税の優先順位は 上書き → USITC 週次同期 → 内蔵テーブル
- Customs → HTS 分類:税率を固定する前に商品の正しい HTS コードを確認